大阪・関西万博において「函館真昆布DAY」を開催しました(2025.7.25)
函館市が事業主体となって取り組んでいる「函館マリカルチャープロジェクト」では、国内最大級の集客を見込める大阪・関西万博において、「函館真昆布」の価値と魅力を主要な消費地の一つである大阪から国内外に向けて発信して認知度向上を図るとともに、産学官による研究の取り組みを広く周知するため、7月25日(金)に”海の蘇生”をテーマとしたパビリオン「BLUE OCEAN DOME Dome:C『叡智』」において「函館真昆布DAY」を開催し、展示スペースへの出展とステージイベントを実施しました。
展示スペースへの出展では、説明パネル・ポスター・バナースクリーンの掲出、3浜(白口浜、黒口浜、本場折浜)の乾燥昆布および献上昆布の展示やフライヤー配布を行うとともに、展示スペースにお立ち寄りいただいた来場者の方に頒布品の「函館真昆布だし用」を配布しました。
また、函館市内の5漁業協同組合にご協力いただき、ステージ前および展示スペースに長尺ものの昆布の展示も行い、実際に昆布に触れていただきました。






イベント開始に先立ち、このたび、サラヤ株式会社様から海の再生と保全に取り組む函館市への支援として「企業版 ふるさと納税」によるご寄附をいただくこととなったことから、その寄附受贈式が行われました。


ステージイベントは2部構成で実施しましたが、第1部は函館市の大泉市長とサラヤ株式会社の更家社長との「持続 可能な水産・海洋都市の実現を目指す函館市の取り組み」と題したトークセッションを行いました。


第2部は、「函館真昆布」をテーマに、4名の研究者等が講演を行いましたが、いずれの講演時にも約30の聴衆席はほぼ埋まり、Dome:C「叡智」を見学中の入場者も立ち止まって講演に聴き入る姿が多く見られました。
(1)「『昆布』は大阪・関西と函館・北海道を結んで開く、海の宝」
(公財)函館地域産業振興財団 副理事長 安井 肇
(2)「消えゆく海の森を取り戻すために ~函館真昆布を未来へ繋ぐ挑戦~」
北海道大学大学院水産科学院 博士後期課程 古里 匡志朗
(3)「マコンブの持続的生産に向けて ~能力を知り、それを生かして~」
北海道大学大学院水産科学研究院 教授 水田 浩之
(4)「昆布の魅力と可能性 ~新たな食文化の創造を目指して~」
(公財)函館地域産業振興財団 研究開発部長 木下 康宣




この「函館真昆布DAY」では、パビリオンに来場された多くの方に「函館真昆布だし用」1,000個の配布および講演などを通じて、コンブの生育環境が厳しい状況にあることや「函館真昆布」の価値と魅力はもとより、我が国の食文化で欠くことのできない貴重な食材であるということを知っていただけたのではと思います。
「函館真昆布DAY」にお立ち寄りいただいた皆さま、また、ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。