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函館市内の
お立ち寄りスポット
湯倉神社
北海道函館市湯川町2丁目28-1
Googleマップで見る函館市電の終点「湯の川」のほど近くに鎮座する湯倉神社では、令和5年から南茅部の函館真昆布(白口浜昆布)と北海道産の塩を使用した『昆布塩餅』を頒布しています。
湯倉神社の境内には、函館湯川沖に自費で投石して昆布礁を造成した坂田孫六の功績を称えた「坂田翁遺徳碑『連綿徳の碑』」が建立されています。
(注)湯倉神社の宮司様に「函館真昆布ポスター」の掲出をお願いしたところご快諾いただき、社務所に掲出していただいております。
坂田翁遺徳碑「連綿徳の碑」
北海道函館市湯川町2丁目28-1
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函館市電の終点「湯の川」のほど近くに鎮座する湯倉神社には、明治20年(1887年)から4年の実験を経た後、20年間をかけて函館湯川沖に自費で投石して昆布礁の造成に成功した坂田孫六の功績を讃えた「坂田翁遺徳碑『連綿徳の碑』」が建立されています。
遺徳碑は、御本殿を正面に見る階段を登り、鳥居を潜った右側に湯倉の杜の四阿(あずまや)の後ろにあり、以下の文字が刻まれています。
(碑文)
坂田翁遺德碑 函館支廳長從五位勳四等河毛三郎題額
我湯川昆布養殖之祖曰坂田翁名孫六下湯川寺野人以天保十四年正月生以明治四十四年八月歿葬於上野塋域翁起身於赤貧克勤耕漁事親至孝廣興公益一村信賴其所規畫施設至後莫不皆驗就中以昆布養殖爲其尤者由來湯川沿海數里細砂無嵓礁不適昆布蕃殖村民毎歳納金於隣邑根崎以採聚之後偶因事兩村有違言紛拏不決者多年漁民流離困頓翁慨然有救濟之志日夜忘寝食考思百端一日行唫海澨見有昆布黏著瓦片漂波而到者始悟人工養殖之方時明治二十年也自是積實驗四歳乃抛私貲採石材於松倉河畔投諸沿海沒世不懈於是乎其功竟成民始得安其堵焉爾來幾星霜昔日不毛之海變為好個採藻場其産額年加多而其品質精良號爲内外昆布之翹楚翁之餘澤洵可謂偉大矣抑翁之事業雖不出一村之外而遠近相傅往往有取範於我者則翁不止爲湯川昆布養殖之祖也某等繼翁之遺志戮力同心圖斯業之振興者有年但歳月之久其事蹟或隱晦是恐乃胥議ト地湯倉祠畔鐫貞珉以傅不朽後之讀斯碑者其可不思所以益顯彰翁之遺風報其功德乎哉
大正五年十一月 湯川村漁業組合
石工 藤田清一郎
(訓読文)
我が湯川昆布養殖の祖は坂田翁孫六と曰い、下湯川寺野(現在の函館市日吉町の一部)の人なり。天保十四年正月を以て生まれ、明治四十四年八月を以て歿(ぼっ)す。上野塋域(えいいき、墓場の意)に葬らる。翁は赤貧より身を起こし、克(よ)く耕漁に勤め、親に事(つか)うること至孝にして、広く公益を興し、一村信頼す。其の規画(きかく、企画と同意)する所の施設は後に至るまで皆な驗(しるし、効果の意)ならざる莫し。就中(なかんづく)昆布養殖を以て其の尤もなる者と爲(な)すなり。由來(もともとの意)、湯川沿海數里は細砂にして嵓(岩の異体字)礁無く、昆布蕃殖(繁殖と同意)に適さず。村民は毎歳 金を隣邑(ゆう、村の意)根崎に納め、以て之を採聚(採集と同意)す。後に偶(たま)たま事に因りて兩村に違言(人に逆らう言葉、いさかいの意)あり。紛拏(ふんだ、入りみだれて相撃つこと、争乱の意)して決せざる者多年なり。漁民は流離困頓す。翁慨然(悲しみなげくさまの意)として救濟の志有り。日夜寝食を忘れ、百端を考思す。一日、海澨(かいぜい)を行唫(こうきん)するに、昆布の瓦片に黏著(粘着の意)して波に漂いて到る者有るを見る。始めて人工養殖の方(方法の意)を悟る。時に明治二十年なり。自ら是れ實驗を積むこと四歳。乃ち私貲(しし、私財の意)を抛(なげう)ち石材を松倉河畔に採り、諸沿海に投ず。没世(生を終えるまで、いつまでもの意)懈(おこた)らず。是に於いてか其の功 竟(つい)に成り、民始めて其の堵に安んずるを得ん。爾來(じらい)幾星霜、昔日の不毛の海は變じて好個の採藻場と爲り、其の産額は年ねん多を加えて其の品質は精良なり。號して内外昆布の翹楚(ぎょうそ、才能が優れているという意)爲り。翁の餘澤(よたく、残した恵みの意)、洵(まこと)に偉大なりと謂うべし。抑(そも)そも翁の事業は一村の外に出でて遠近に相い傳わらずと雖も、往往にして範を我に取る者有れば則ち翁止めず、爲に湯川昆布養殖の祖なり(いったい翁の事業は村の外のあちこちに伝わったわけではないが、方法を求める者がいたとしても翁は止めなかった、そのために翁は湯川昆布養殖の祖なのである、という意)。某等(自分たちを謙遜していう言葉、わたくしどもの意) 翁の遺志を繼ぎ、力を戮(あわ)せて心を同じくして、斯業の振興を圖るは、有年但だ歳月久し。其の事蹟或いは隱晦(いんかい、隠れくらますの意)するを是れ恐る。乃ち胥議(しょぎ、みなで審議するの意)して地を湯倉祠畔に卜(ぼく、うらなうの意)し、貞珉(ていびん、碑の石の意)に傳の不朽なるを鐫(ほ)る。後の斯の碑を讀む者、其れ益する所以(ゆえん)を思わざるべけんや(昆布によって利益を得てきた由来を思わないわけにはいかない、の意)。翁の遺風を顯彰し、其の功徳に報いんかな。
【語注】
・百端考思~いろいろな糸口を思い巡らす。
・海澨行唫~海岸を歌いながら歩く。
・民始得安其堵焉~人々はやっと落ち着いて生活することができるようになった。
・爾來幾星霜~それ以来、大変長い期間。
協力:函館工業高等専門学校一般系(国語) 鳴海雅哉 教授
函館市外で
真昆布を味わう
『日本料理 柏屋』は、大阪府吹田市の「千里山本店」は「ミシュランガイド京都・大阪」のグリーンスターを2021年より4年連続、三つ星の評価を2011年より14年連続、「北新地店」は2024年に一つ星の評価を受けています。
「料亭ですが決して敷居が高いのではなく、食を通じて体と心が豊かになれる、さらにはお客様がお寛ぎいただける場所でありたい。」と語るご主人・松尾英明氏が創る日本料理は、日本料理の伝統を大切にしながらも、絶えず新たな創意を重ねた料理を、美しい四季の移ろいを映した室礼の中で味わうことができます。
大阪市北区にある『懐石料理 雲鶴』は、2015年から10年連続して「ミシュランガイド京都・大阪」に掲載されています。
料理長・島村雅晴氏は「『食を通して地球と暮らしを守る』それが我々の使命です。」としてSDGsに取り組み、昆布についても天然真昆布と養殖真昆布を用途により使い分け、その昆布は漁師と共に産地の環境保全や食育に取り組む昆布屋から仕入れるなど、サステナビリティを積極的に推進しており、旬の食材を使った季節感あふれる料理を楽しむことができます。
札幌市すすきの駅より徒歩3分にある『小割』は、函館真昆布の名産地である南茅部地区出身のシェフが、南茅部近海で水揚げされる真昆布をはじめとした魚介類、道南の農場で育てられた良質な豚肉や無農薬野菜など、厳選した食材を使い,伊・和・仏のテイストをふんだんに取り入れた料理を提供。
特に,真昆布を使ったコンソメは,真昆布の持つ特徴と旨味を熟知しているシェフならではの一品です。