「昆布の道
」は
ここから始まった
和食文化の要となる唯一無二の食材、昆布。
中でも古くから本州との交易を行い当時
「献上昆布」と称された函館真昆布。
江戸時代以降に各地へと広がった昆布産地も
はじまりは道南・函館の地なのです。
北前船と「昆布の道(ロード)」
大阪に広まった「だし文化」
「天下の名品」と謳われた
浜の内 元揃昆布
この「カクサ(屋号)印」の「印鑑」がついていると、大阪の昆布市場において別格・折紙つきとして特別価格が保証されていた。「カクサ印」が取扱った川汲昆布は品質ともに精製されていたのですぐれた商品としての信頼を確かなものとしていた。
出典:南茅部町史写真集「海のふるさと」P38
大阪昆布ミュージアム
昆布に関する資料などが集められ、「出汁のとり方教室」などの催しを不定期で実施している。同ミュージアムは催し開催時のみ開館、詳しくは大阪昆布ミュージアムのインスタグラムを参照。
公式Instagram航海安全の海神
住吉大神を神功(じんぐう)皇后が祀ったことを起源とする摂津国一宮、住吉大社。北前船の船主や船乗りたちからも篤い信仰を集めた。住吉大神、神功皇后を祭神とする4棟の本殿は国宝に指定されている。
公式サイトこんぶ土居
大阪市中央区の歴史ある商店街、空堀商店街に構える創業120年の老舗。四代目店主の土居純一さんは北海道南茅部を毎年訪れ自ら昆布漁を手伝うほか、大阪でだしとり教室を定期的に開催している。
公式サイト漫画・小説
美味しんぼ
第6集_牛肉の力
「美味しんぼ」第6集「牛肉の力」の第6話「日本のコンソメ」(P138~)には、コンソメスープ以上の逸品として、尾札部(現 函館市尾札部町)の真昆布でダシを取った「お吸い物」が登場し、真昆布の特徴やその生産加工にかかる手間や工夫などが紹介されています。
その中で、主人公の山岡さんが尾札部のことを「このあたりは昆布の王様といわれる、真昆布の中の最高級品『白口浜』の産地なんだ。」と語っており、昆布漁の様子などについても詳しく描かれています。
美味しんぼ
第77集_日本全県味巡り 大阪編
「美味しんぼ」第77集の「日本全県味巡り 大阪編」第5話(P93~)には、創業100年以上の大阪・空堀の昆布店「こんぶ土居」が登場し、先代の社長さんが川汲浜(現 函館市川汲町)の真昆布と日本のだし文化について語っています。
出典:「美味しんぼ」第77集 作:雁屋 哲、画:花咲アキラ、発行所:(株)小学館暖簾(のれん)
「暖簾(のれん)」は、親子二代”のれん”に全力を傾ける不屈の気骨と大阪商人(昆布屋)の姿を描く山崎豊子の処女作です。(裏表紙「内容紹介」より) 作中には、「(おぼろ昆布の)原草昆布は、北海道渡島産の甘味に富んだ幅広の分厚い真昆布が選ばれ、」(P25)、「浜によって昆布の質は異なる。北海道渡島郡内の川汲、尾札部、板切、臼尻,木直産は、加工用原草の上もの産地で、」(P53)など、真昆布が作品に登場しています。
出典:「暖簾(のれん) 新潮文庫」著者:山崎豊子、発行所:(株)新潮社